霊能者が教える恋愛術

第8回　略奪愛

人を愛することにルールはありません。略奪愛もまた立派な愛の形です。どうか引け目を感じないでください。
「愛は惜しみなく奪う」という名言がありますが実際、略奪愛についてご相談されるお客様の心の内を拝見すると、程度の差はあれども必ず罪悪感を持っていらっしゃいます。略奪愛を叶えるのに罪悪感は不要な感情です。いえ、不要どころかそうした引け目の感情を持っていると、叶う願いも叶わなくなってしまいます。略奪愛を願う方はぜひ強気の念を持っていただきたいと思います。

略奪愛についてのご相談を受けた場合、私はまず相手の男性とその恋人の関係の深さについて詳しく霊視します。そのカップルの縁の深さ、魂の絆がどの程度のものなのかを見極めた上で、相手の心を奪うための適切な行動についてアドバイスします。カップルの関係がさほど深い絆で結ばれていなければ、比較的容易に事を運ぶことができるでしょう。相手の男性の趣味や好み、好きな女性のタイプなどを霊視で読み取り、お客様にはその理想のタイプを演じていただきます。つまり、ファッション、メイク、日常的な立ち振る舞いや動作など、彼が好ましいと思う女性像にできるだけ近づいていただくのです。さらに彼に対してどのように接すれば興味を惹くことができるのか、心を奪う手段としてどのようなアプローチが有効であるのかなどについても詳しく指導させていただきます。実際に行動に移す際には、相手を誘惑するという意識は捨ててください。また相手にはすでに決まった恋人がいるという事実も忘れてください。そうした意識は罪悪感を生じることになるので、結果的に念のパワーが弱まります。相手と接するときには、ただひたすら「愛している」という純粋な気持ちだけを持つようにしましょう。ただひたすら健気に、相手に気に入ってもらう努力をするのです。

鑑定で相手の男性の気持ちを霊視した際、私の方であらかじめその男性の気持ちが揺らぎやすくなるように念を送っておきますので、後はお客様の努力次第で彼の心を奪うことができるでしょう。

ここまで書いたのは、カップルの絆がさほど強くないケースにおける略奪愛成就の方法ですが、もし略奪しようと考えている男性とその相手の女性が運命的な絆で結ばれている、つまりツインソウルのような関係であった場合は念飛ばしとは別の特別な呪術が必要になります。それは縁切りの術です。

通常、縁切りの術は腐れ縁の恋愛相手と別れたいときや好きではない相手から好かれて困っているときなどに使うものですが、この術は略奪愛成就のためにも応用することができます。相手とその恋人の魂同士を結びつけている運命の赤い糸を、呪術のパワーによって断ち切ってしまうのです。この術は外法（黒魔術）的な要素を多分に含んでいますが、鑑定者側としてはお客様の要望を叶えることを第一に考えるべきと考えているので、少なくとも私は躊躇なく術を行使します。またその際は、外法の反作用としてのネガティブなエネルギーがお客様の方へ向かってしまわないように厳重な予防措置を施しますので、どうかご安心ください。

運命の糸で結ばれたカップルに対して縁切りの術を施した場合、その成功率は80％程度と見ていただければ良いと思います。術を掛けてから一ヶ月ほど様子を見ていただき、実際に効果が現れるかどうかを端から密かに観察していてください。そしてもし術が無事に成功し、カップルの仲が険悪になったり、疎遠になったりしたときが、略奪のアプローチをする好機です。さりげなく自然な形を装って彼に近づき、最大限、自己アピールをしましょう。彼女と上手く行かず、彼は苛立っているか、または落ち込んでいるはずですから、その心の隙に上手く入り込むのです。

以上のことをもう一度まとめますと、霊能力のサポートによって略奪愛を成就するポイントは次の三点に集約されます。

①他人の恋人を奪うという罪悪感や引け目は一切捨てる。そうした弱気の感情は、霊能者側が術を行使する際の妨げとなる。

②霊能者が霊視によって探り出した相手の男性の女性の好みを把握し、それに合致した女性像を演じて上手にアプローチする。

③カップルの結びつきがさほど強くない場合は男性に対する念飛ばしの術、運命の赤い糸で結ばれているような場合には縁切りの呪術を行使してサポートする。

祈祷術や呪術に長けた霊能者であれば、略奪愛を成就させることはさほど難しいことではありません。まずはそうした術者に相談されるのが賢明でしょう。